あなたにとっての財産は何ですか？
有名ブランドの腕時計ですか？
何キャラットもの指輪ですか？
それともお金ですか？

私にとっての財産は、
たった1500円の詩集です。

それは、
私が挫けそうになったとき、怒ったとき、傷ついたとき、
いつも私の心を
幸せな気持ちで満たしてくれるものです。

例えば、
あなたが砂漠の真ん中にいるとします。
食料は尽き、水もなく、
のどはかきむしるほどに、乾いています。
何時間も、何時間も、歩き続けています。

あなたは、人生の最期を覚悟します。
そんなときに、
ボトルいっぱいに、溢れるほど入った水を
見つけたときのようです。

火事になったとき、
私が持って行くのは、
iPadではなく、この詩集だろう。
ものの価値を決めるのは、私たちです。

ただし、価値を決めるには、
気持ちの眼で、見なくてはなりません。
現実の眼では、他人が決めた価値しか見えません。
もし、あなたが、気持ちの眼なんて知らないと言うならば、
今、現実の眼を閉じてみてください。
そこに、見えてくるもの、
それは、あなたの、気持ちの眼で見ているものです。

あなたが、あなたにとっての、
本当の財産を、
決して、
見失いませんように。